こんにちは。この記事は、私が妊娠から流産を経験した時のことを、心のままに綴ったものです。
妊娠が分かった日
妊娠が分かったとき、とても嬉しかったです。でも同時に怖さもありました。
「心拍が確認できるまでは安心できない。まだ手放しで喜ぶのは早いよね」
夫ともそう話して、なるべく冷静でいようと心がけていました。 それでも心の奥では信じていました。きっと大丈夫!!
だから、少しずつ未来のことを考えていました。
新居を探したり、憧れのショップで母子手帳ケースを買ったり。
性別が分かったらどう発表しようかと、想像を膨らませていました。
妊娠するまでの詳しい話はこちら。▶[AMH1以下でも人工授精で妊娠できた話(35歳・体外ナシ)]
短かったけど、幸せだった妊婦生活
思い描いていた妊婦生活とは全く違う日々でした。
でも、まぎれもなく赤ちゃんはおなかの中にいた。幸せでした。
この1か月は、喜び、不安、絶望、いろいろな感情が駆け巡り、精神的にかなりしんどかったです。
胎嚢が見えて安心した5週目
5週3日目。胎嚢と卵黄嚢が見えました!
先生から「大丈夫だよ。7週目には紹介状も用意するから、産みたい病院もそろそろ探し始めてね」と言われ、すっごく嬉しかったです。
すぐに家に帰り、夫にエコー写真を見せ、本当に幸せな気持ちでした。
でも、ネットで検索すると「胎嚢6mmは小さい」とあり、少し不安に。
とはいえ、「大丈夫」と自分に言い聞かせ、幸せな毎日を過ごしていました。
6週目の診察、一気に不安に
6週3日目。
どれくらい成長しているかすごく楽しみにクリニックに向かいました。
内診台に上がり、ドキドキワクワクしていました。
先生「ん~。胎嚢も卵黄嚢もしっかり見えますね。ただ、成長がまだ進んでいません。また来週来てください。」
先週と比べて大きな変化はなく、胎芽も見えませんでした。胎嚢は10.3mm。
こ不安が一気に強まりました。 ネットで情報を調べまくりました。
この週数でこの大きさは明らかに小さかった。
ほとんどの人が胎芽もしっかり見えていました。
でも、そこから急成長した人もいる。まだ大丈夫。つわりのような症状もある。
自分に言い聞かせ、毎日おなかに向かって話しかけました。
7週目、かすかな心拍
7週3日目。胎嚢は21.7mm。
ようやく胎芽が見えました。しかし、2.8mmととても小さく、心拍も目では確認できず。
先生が機械で音を拾ってくれましたが、胎児独特の鼓動の早さがなく、ゆっくりとした鼓動でした。
「心拍は確認できたけど、慎重に見ていく必要があるね」と言われ、 先生のトーンが暗いのが伝わってきました。胸がぎゅっと締めつけられました。
それでも私は、希望を探していました。 ネットで「心拍が遅くても大丈夫だった人」の話を読み漁って、暖かくして寝て、祈りました。
でも心の中で、ある程度は覚悟をしていたのかもしれません。
8週目、受け止めた現実
8週3日目。祈るような気持ちで内診台に上がりました。
でも、自分の目でもわかってしまいました。 赤ちゃんは成長していませんでした。
「心拍が確認できないね。残念ながら今回は流産となります」
先生の声が聞こえても、涙は出ませんでした。
ただただ呆然として、信じたくなくて、頭が真っ白でした。
手術を選んだ理由
自然流産か手術かを選ぶよう言われ、 「早く次のステップに進みたいなら手術を」と先生に勧められ、手術を選びました。
待合室では、何も考えられず、ただじっと座っていました。
帰りの電車では、涙が止まりませんでした。 どうしても我慢できなくて、夫にLINEを送りました。
家に帰ると、夫が仕事を切り上げて家で待ってくれていました。
玄関で顔を見た瞬間、感情があふれて、声にならないほど泣きました。
夫は黙って抱きしめてくれました。 私は何も話せず、ただソファに座って、しばらくずっと、泣いていました。
少し落ち着いてから、先生に言われたこと、手術のことを一つずつ伝えました。
その夜、夫が初めて泣くのを見ました。 あの日のことは、今でも鮮明に覚えています。
それでも日常はやってくる
翌朝、「ああ、夢じゃなかった。これが現実なんだ」と実感しました。
ベッドの中でひたすら泣きました。
次の日からは、なるべく普段通りに過ごそうと決めました。
そうしないと、考えれば考えるほどつらくなってしまうから。
私たちの妊娠について、夫と持病の主治医以外には誰にも伝えませんでした。 両親には、心拍が確認できてから伝えようと思っていたので、結局いまだに話せていません。
でも、いつか妊娠して安定期を迎えたら、このこともちゃんと話そうと思います。 心配をかけたくないから、今はそっとしておきます。
検査、決意、そして再スタート
流産後、何か原因があったのではと思い、持病の病院でも改めて検査を受けました。 結果はすべて異常なし。
この流産をきっかけに、私たちは体外受精へのステップアップと転院を決断しました。
そして今、必ず赤ちゃんに会えるように、体質改善に取り組んでいます。 禁酒、運動、バランスの取れた食事。
待っててね、私の赤ちゃん。
あなたに会える日を信じて、また一歩ずつ歩き始めています。
この流産をきっかけに、私たちは体外受精へのステップアップと転院を決断しました。
まだ完全に吹っ切れたわけじゃないし、恐らく一生忘れることはない辛い経験です。
でも、いつまでもくよくよしていても何も始まりません。
今はただ、次のステップに向けてできることを少しずつやっていこうと思っています!
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